(1)ダボエシア・カンタブリカ(Daboecia cantabrica)

ダボエシア・カンタブリカは西アイルランド、西フランス、北イベリアで発見されました。この耐寒性のある常緑低木は、葉裏が白色の楕円形もしくは卵形の光沢のある葉を持ちます。薄紫色の花は頂生の総状花序をなし、6月下旬から10月まで開花し、枯れると花が落ちます。このヒースの開花時期にはふたつの波があり、最初の開花は初夏で、次は初秋で霜の降りる時期まで咲き続けます。花はベルのようでその色は、白色から薄紫色、さらに濃い紫色まで幅があります。グランドカバーやその他の矮性の低木-例えば、西洋ハリエニシダ-との混植に適し、特に混植の要所に植えつけると効果的です。ダボエシアは毎年刈り込まないと枝がばらけやすい。少々の日陰にも耐え、他のヒースよりも乾燥にも抵抗力があります。耐寒性もあり、酸性土壌で良く成長します。ボエシア・カンタブリカの耐寒性は、ふつう氷点下12℃〜氷点下7℃ですが、保護のもとでは氷点下23℃〜氷点下18℃まで耐えます。結氷するような場所に植えつけられている場合は、冬季に損傷を受けます。

(2)ダボエシア・スコティカ(Daboecia x scotica)
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ダボエシア・スコティカはダボエシア・アゾリカとダボエシア・カンタブリカの交雑種で、アゾリカのコンパクトな樹形とカンタブリカの耐寒性を受け継いでいます。葉はカンタブリカより小さく、その色は光沢のある暗緑色を呈します。小庭園のグランドカバーに適し、6月から11月まで絶え間なく咲き続けます。耐寒性はカンタブリカと同様に氷点下12℃〜氷点下7℃まで耐えます。


Daboecia cantabrica Waley's Red Daboecia cantabrica White Blum


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